福袋の不思議

長い里帰りを終え福岡へ戻ってきた。到着時刻が早かったので帰宅の途中に糟屋郡の某ショッピングモールで買い物。ここには初めて来たが、これまでお目にかかかったことのないほど巨大なモールだった。県内のショッピングモールをすべて見たわけではないが敷地面積は最大ではないだろうか。

モール内で食事を済ませたあとぶらぶら歩きながら見ていると、スポーツ用品店でなかなか良さげなリュックを発見。J太郎が誕生してからリュックを使う機会が大幅に増えたこともあって、今使っているものよりももっと機能性の高いリュックを買おうと考えていたのだ。

値札を見ると4300円と手ごろな値段。これはお買い得かも、と思い手に取ったところ異様な重さに気づいた。不思議に思いファスナーを開けると、中にはジャージの上下の他に携帯ストラップやらハンカチなど小物が数点入っていた。さらによくみると先ほど見た値札の他に10,000円と表示された値札を発見。ここでようやくこの物件が福袋であることに気が付いた。そしてその瞬間、購買意欲が一気に低下した。自分が欲しいのはリュックだけなのに・・・。店員をつかまえてバラ売りしてもらえるよう頼んでみたがやはり駄目だった。

それにしても初売となるとどこもかしこも福袋を販売しているが、どうしてあんなものが売れるのか不思議だ。売るほうも買うほうもお買い得感を主張するが、明らかに損だと思う。福袋の中身で本当に欲しいものなどせいぜい1、2点だろう。店側も在庫処分の格好のチャンスと考えているのではないか。不要なものはタンスの奥で埃を被りいずれはゴミになってしまうのがオチだろう。ある意味消費社会の悪の一面を表していると思うがそれは言い過ぎか。