今日見た映画 「SPIRIT」

夜9時上映の回を見てきました。

鑑賞後の感想としては「まあまあかな」といったところでしょうか。見所は多い反面、気になる箇所もいくつかあってイマイチ映画にのめり込むことができませんでした。

もっとも残念だったのは、この作品で一番の売りであるアクションシーンがやや演出過多になっており、迫力が削がれているところです。早回し自体は昔の香港の武侠映画でも使われていますが、この映画ではあえて見る側にもわかるような形で使われており少々興ざめしてしまいます。この手の格闘シーンにはワイヤーアクションや速度（スロー&早回し）の切り替えは不要でしょう。ジェット・リーの演舞自体は凄いだけにこのような素材を殺す演出がなされているのは残念です。

またストーリーに関しても疑問の残る点が見受けられます。まあこれに関しては、つっこみ所が多さがB級アクション映画の魅力のひとつと思っているので特に気にしていません。ジェットリー演じる「霍元甲」の英雄像はしっかりと描けているのでそれで問題ないでしょう。ただし実際のところは「子供の頃から体が弱く、体力を付けるために気功の訓練に熱中した結果、胸を痛めて死んだらしい。」ので、あまり真に受けないほうがよろしいかと思います。

評価　★★★