本当に飽食の時代なのか

とある事情で自炊も外食もできない状況になり、夕食を外で調達しなければならなくなった。

美味しいものなら飲食店の持ち帰りという選択肢もあるが、残念ながら近所の飲食店は既に閉店している。そこで仕方なく近所のスーパーに入ったのだが、惣菜コーナーを見てみると食べられそうなものは皆無だった。いや、あることはあるのだが、大半が揚げ物やら油ギトギト系の炒め物なのだ。相方が持病のためにあっさりとした和食に限定されているのでこの手の食べ物は極力避けたい。

次に向かったのは「ほっかほっか亭」というチェーン系の弁当屋。(関西の「かまどや」みたいなもんです)確かここには和食系のおかずで構成されている「幕王」なる幕の内弁当があるはず。ところが店員のおばさんの説明によると「幕王」だけは夜の8時で販売終了とのこと。それならばと普通の幕の内弁当を注文しようと思ったら、ここの幕の内は”洋食”幕の内弁当しかなく、やはりおかずは揚げ物ばかりだった。

いい加減しんどくなってきたので、単刀直入に「揚げ物以外の弁当はあるのか」と聞いたが、これがろくな物がない。シャケ弁当を紹介されたが、シャケよりもちくわ天のほうが遥かに大きかったのでこれもパス。かろうじて期間限定販売されていた「ひじきご飯弁当」が食べられそうだったので、出来上がるまで時間がかかるといわれたがこれを選んだ。

それにしても、飽食の時代と言われて久しいが和食を食べるのにここまで苦戦するとは思わなかった。