いったい何なんだ

昼食を買いに訪れた弁当屋での話。

この弁当屋のとんかつは他の店と比べて肉厚で、その上カラっと揚げられているのでお気に入りのメニューである。

ただ何となくソースで食べたくない気分だったので、普通のトンカツ弁当ではなく、大根おろしとポンズを併せて食べるみぞれトンカツ弁当を注文した。

ところが、この日は特別にトンカツ弁当が通常価格より100円安く販売しているらしく、カウンターでみぞれトンカツ弁当を注文してもトンカツ弁当がお買い得であることを強調されてなかなか注文を通してくれなかった。

「みぞれトンカツ弁当をお願いします。」
「今日は1周年記念セールでトンカツ弁当がたいへんお買い得になってますよ」

確かに二つの間には150円の価格差があるので買い得であることは間違いない。店員は善意でそのような対応をとってくれたのかもしれないが、2,3度繰り返しているうちにだんだん腹が立ってきた。何にしようか迷っていたのなら別として、こちらは食べたいメニューが決まっているのだから、素直に注文を聞いて欲しかった。この店員のように顧客サービスというものを勘違いしている人間は意外と多い。

そもそも損得勘定で飯を食うものじゃないだろうに。