岡村孝子が好きだった

帰宅後自室に入ると棚に整理してあったはずのCDが部屋中に散乱していた。犯人はもちろん可愛いあいつ。本人にとっては純粋な遊びなので、怒るに怒れず諦めの心境で片付け作業に入った。

散乱したCDを1枚づつ棚に戻していたのだが、あるCDでふと手がとまった。タイトルは「after tone」岡村孝子のベスト版である。実は高校から大学にかけて彼女の大ファンだった時代があり、その時期のCDは一通りそろっている。

ここ数年聞いてなかったからだろうか。ジャケットを見た途端なぜか懐かしさがこみ上げてきて、片付けをしていた手を休めてCDをかけてみた。

やっぱええわ〜。いま聞いても色褪せていないな。このCDに収められているのはまだ「OLの教祖」ともてはやされる前の曲。この時期の彼女の歌詞は抜群に面白い。自分の生き方や世間との関わり方に自信が持てずに思い悩む、若い女性独特の感性がストレートに表現された名曲揃いなのだ。

そういう意味でメッセージソングとして有名な「夢をあきらめないで」よりも鬱々とした感情が出ている「電車」や「今日も眠れない」のほうが好きだ。

「afuter tone」がヒットしてからの彼女の活躍はご存知の方も多いのではないだろうか。個人的に彼女に対する評価はこのベスト版の後に発売された名盤「SOLEIL」で頂点を迎える。

その後はメジャー路線を意識したのだろうか、キーを上げた明るい曲が増え、歌詞の内容も以前のような内面的な曲が少なくなってきたために、少しずつ彼女に対する興味を失っていった。

巨人の石井と結婚した時には既にアーチストとしては追いかけておらず、冷静に祝福できたような気がする。大学生の頃に結婚されていたら半狂乱になっていただろう(笑)

ちなみにネットで彼女について調べていたら、離婚した時の石井のコメントを発見した。

「人魚かと思っていたらホオジロザメだった」

う〜む。深い。深すぎる。

■日記
遅くまで営業所で会議。出張を除いて朝・夜ともにJ太郎と会えなかったのは初めてではないだろうか。

■食事
朝:おにぎり1個
昼:会社近くの定食屋で貝汁定食
夜:「もみじ」で広島風お好み焼き。相変わらず美味い。