徒労

昼前に家族3人で外出し、耳納山麓のふもとで営業している「みのう山荘」の家族湯へ向かった。
ここは露天風呂に浸かりながら広大な筑後川平野を眺められるとあって、隠れた名湯として人気があるらしい。
場所は自宅からそれほど遠くないので、1時前には温泉に着きそうな感じであったが、さすがに風呂に入るには早すぎるだろうということで、その前に昼食を取ることにした。今振り返ればこれが大きな失敗だった。
温泉から10キロほど離れた「長音の滝公園」で弁当を食べ、道の駅原鶴で野菜などを買い込んだあと再び温泉を訪ねたところ、すでに駐車場は満車状態。どうにかあまったスペースに車を止めて受付で家族湯の利用を申し込んだ。
ところが、受付の返事はなんと「4時間待ち」。3時過ぎに申し込んで、入浴できるのは7時過ぎなのである。あまりにばかばかしい話なので、予約はせずに自宅へ戻ることにした。でも後ろでならんでいた家族は同じ条件で予約を入れていた。冗談かと思ったが、遠方からわざわざここに来たとすれば今更すごすごと引き返すこともできまいか。まあこれはあくまで想像の話。でもリラックスするのが目的なのに、これでは却って疲れるだけではないだろうか。