石川ワタル氏のコラムに違和感を抱く

仕事帰りにコンビニに立ち寄り「週刊競馬ブック」を購入。巻頭のG1特集に頭を悩ませ、かなざわいっせいのコラムにくすくすと笑い、巻末の成績表の騎手コメントに怒り心頭。ここまではいつもと同じパターンなのだが、今週号は少し勝手が違った。

石川ワタルさんが書いた「一筆啓上」の内容に対して心に引っかかるものを感じたからだ。コラムの内容は、凱旋門賞で優勝したディラントーマスの斜行→長時間の審議→結局おとがめなしという話題を枕に、JRAの膠着規定に異を唱えるものであった。要は人気馬や強い馬が勝った時は斜行があっても大目にみようよ、ということだ。

石川ワタルさんが競馬関連の仕事を生業としてる以上、興行上の視点でものを言うのは分からんでもないが、やはりイチ競馬ファンとしては違和感が残る。特にミスターシービーのダービーを例に挙げて「シービーを膠着にして誰が喜んだであろう。一部関係者を除いて大多数がシービーの優勝を祝したのだ」という意見にはどうしても納得できない。

シービーの斜行がどの程度のものであったのか知らないが、もし膠着規定に明らかに当てはまるものであったのならスターホースであろうが何だろうが膠着にすべきだと思う。人気馬だから降着なし?被害にあった馬の馬券で勝負していた人達はそれで納得できるのだろうか。

自分が馬券9:ロマン1ぐらいの割合で競馬を楽しんでいるからそう思うのかもしれないが、もう少し一般の客=馬券でしか競馬に携われない人の立場も考えて欲しい。少なくとも、毎週欠かさず馬券を買っているような読者が読む「競馬ブック」のような雑誌に載せるような意見ではないと思った。