スーパースター列伝のブロディー−エリック戦は最高

昼ごはんを食べた食堂に「スーパースター列伝」の愛蔵版が1冊置いてあった。前半がホーガンで後半がブロディの巻。この頃のスーパースター列伝はリアルタイムで読んでおり内容はよく憶えているが、それでも面白さの余り最後まで読みきってしまった。

特にブロディー対エリックの師弟対決の回が凄い。暴漢から身を守るため相手の腕を掴んだところ、あまりの握力の強さに腕がグシャグシャに潰れてしまったと云うアイアンクローの誕生秘話。50歳を超えテキサス地区の一大プロモーターという立場でありながら、試合に備えてひっそりと走りこむエリック、等々試合に医たるまでの煽り描写がいちいち素晴らしいのだ。

また、その煽りに応えるべく試合自体も盛り上がる、盛り上がる。白眉はアイアンクローが誤爆してレフェリーの顔面が血まみれになるシーンだろう。必殺技幻想ここに極まれり、という見事な描写だ。

というわけで、ランチタイムを大いに楽しませてもらった「スーパースター列伝」であるが、情報化の進んだ今の時代ではあり得ない作品だけに、読後に一抹の寂しさを感じた。


■1月17日
仕事帰りに三潴の青木温泉に立ち寄り、相方・J太郎と合流。ずっと「お父ちゃんと入る」と言っていたのに、入浴直前で前言を翻し相方と女風呂へ入って行った。

■1月18日
夕方に相方からメール。お隣のSさんから母子4人で食事のお誘いがあったとのこと。当然OKの返事。これ幸いとばかりに帰宅後自転車に乗り換えて映画館へ。予てより注目していた「めがね」をビールを飲みつつ鑑賞し至福の時を過ごした。「かもめ食堂」以上に何も起こらなかったが、それでも前作同様に美しい映像を心地よいテンポで楽しめた。真の豊かさとは時間に追われないことだと思う。