最近見た映画 「キサラギ」

きさらぎ賞を超的中した私なら語る資格はあるはずだ(笑)

冗談はさておき、昨年公開された邦画の中で興行成績や話題性を抜きにして、作品自体の評価が高いのは本作ではないだろうか。

そんな高評価を受けて先日レンタルしてDVDを見たものの、見る前の期待が高すぎたのか、これといって印象が残らなかった。確かに劇中の、ある結論に至るまでの展開は見事で穴のない脚本だとは思うけど、それだけというか。要は登場人物の人間性が薄っぺらいんだよな。香川が演じる、娘をストーキングする親なんて実際はありえないと思うんだけど。

同じ舞台劇でも「12人の優しい日本人」と比べると登場人物の人間性の深み、キャラクターづけの上手さ、という点で雲泥の差があると思う。ウェルメイドな作品であるのは間違いないけど、それ以上でも以下でもないって感じかな。

■評価
★★★☆(3.5点/5点満点)