最近見た映画 「タロットカード殺人事件」

名画座「久留米セントラル」で鑑賞。

客は最後まで自分ひとり。客が2〜3人というのは結構あるんだけど、貸切状態は小学生の頃に見た「大魔神」3本立て以来だろうか。

「マッチポイント」と同じく、ウディ・アレン×スカーレット・ヨハンソンのコンビによるミステリー。とはいえ「マッチポンイント」のような、息苦しさを覚えるほどの緊迫感はなく、典型的なウディ・アレン印のライトタッチな仕上がりとなっている。「マッチポイント」が人間の欲深さをこれでもかと言わんばかりに我々観客に突きつけていただけに、作品のカラーのあまりの違いに拍子抜けしてしまった。事件の種明かしが犯人の告白によってなされ、探偵役の主人公を殺しきれずに最後はお縄。って火曜サスペンス劇場かよ。

まあミステリーと言えるほど大した謎はないので、謎解きよりもウディアレン作品特有のシニカルな描写を楽しむのがこの作品の正しい見方なのかも。ファンとしてはそういうのも嫌いじゃないけど、「マッチポイント」がスゴ過ぎただけに、食い足りなさが残った。

■評価
★★☆ (2.5点/5点満点)